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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第62章 兄と呼ぶんじゃねぇ!
達也の話だと、負債を抱えた会社は他の企業に乗っ取られ、マンションも抵当に入っていた。

いくら世間知らずな15才の亮輔でも、不審に思う点がいくつかある。

達也は買収された会社に拾われる形で入社し、大学を辞めたと言った。

そして別れ際に達也は餞別として、100万を亮輔に渡した。
その100万はどこから出してきたのだろうか?

ほぼ無一文になった状況でそんな大金が出せるのだろうか?
達也はあらかじめストックしておいた金だと言ったが、そんな大金を亮輔に渡したら、達也はどうやって生活しているのか?

あの時は気が動転して何も考える余裕は無かったが、今にして思えば、妙に引っ掛かる話だ。

(アニキに会うしかない、となると会社に行けば会えるかも)

そう思った亮輔は、インターネットカフェを出て、会社のある場所へと向かった。

会社には何度か来た事があるから場所はわかる。

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