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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第77章 一生付きまとう
強いてあげるならば風俗通いか。
16で毎晩風俗に行ってるなんてオレぐらいなもんだ。

だが、いざプレイとなると、何か物足りない。
人気ナンバーワンの娘を指名しても、テクニックは母親に比べれば足元にも及ばない。

肉棒を咥えられても勃起すらしない、なんて事もかなりある。

その時は母親との淫靡な日々を思いだし、何とか勃つようになるが、同時に兄の事も浮かび上がり、射精どころか、萎えてしまう。

それなのに、毎晩風俗へ通う。
次こそは大丈夫だ、と言い聞かせながら店に入るが、サッパリだ。

どうすりゃいいんだ、オレは。

見えないものを相手に必死でもがいている。
日々悪夢にうなされているみたいだ。

…そうか、明日は鴨志田の月命日だ。

ちょうど週末だし、墓参りに行ってみよう。
何がどうなるワケじゃないが、実の母だ。
その母の月命日ぐらいは線香でもあげに行こう。

授業が終わり、凜がオレにカラオケに行かないか?と誘ってきた。

「またあの連中と行くならオレは行かないから」

時代錯誤なヤンキー話に付き合うつもりはない。

「違うよ~、今日は古賀くんと二人だけで行こうよ?ね?」

凜はオレに気があるのか?
いや、そんな事はない。

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