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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第92章 同性愛者の素晴らしさとは
沢渡さんが言ってた、決して楽な仕事じゃない、と言ってた意味がようやく解った。

しかし、オレはこれから1週間、このゲイの司会者と共に生活しなきゃならない。

逃げ出す事は不可能だ。
…手袋を渡されたまま、オレはどうしていいのか、解らず、ただ立ち尽くしていた。

「君は同性愛をどう思う?」

その司会者は同性愛について質問してきた。

「…あの、はっきり言って汚らわしいとしか思いません…」

男同士が抱き合い、アナルに肉棒を突き刺し、喘いでいる姿なんて見たくない。

何が楽しくてこんな事するんだろうか。

司会者はハハハッと笑いながら、テレビでよく見せる柔和な表情でオレに語りかけた。

「亮輔くん、君はまだ同性愛者というのを理解していない。
男同士が互いの性器を舐め合い、アナルに射れるという事だけに捉われすぎじゃないかな?」

「…他に何があるというんですか?僕は男だから女とセックスするのが当たり前だと思いますが…」

普通はそうだろう。
何故、同性同士でセックスしなきゃならないのか意味が解らないし、解りたくもない。

「うーん、困ったなぁ。でも私は君のような初心者を手ほどきするのが大好きなんだ。
1週間経ったら君は私の下から離れなきゃならないだろう。
だが、この1週間で君は同性愛の素晴らしさを理解するはずだ」
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