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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第102章 悪銭身に付かず
レンタル会員となってからは、金に不自由しなくなり、女オーナーが目をかけてくれ、一緒にマンションに住んでいる事もあってか、不便な事は何一つ無かった。

母親の治療費を稼ぐ為にこの世界に身を投じたが、今じゃレンタル会員の中でも一番の稼ぎ頭となり、相手してくれる金をもて余したセレブ達の性欲を満たし、オレ自身も性欲が満たされているせいか、仕事が無い日はこれといってやることが無い。

この頃のオレは財布の中に常に数十万という大金が入っていた。
母親の治療費を払ってもかなりの額が残っている。

母親は衰弱しきった時と比べて随分と回復の兆しを見せたが、ドラッグの影響で禁断症状が続いてる状態で、まともな会話すら出来ない。

麻薬中毒者を更正させる施設があるらしく、近々そこに入居して、ドラッグを2度と使用しないよう、様々なプログラムで母親の脳を侵した後遺症を少しでも回復させる事が出来るみたいだが、1度ドラッグに手を出した者はまたドラッグを使用する危険性が高く、暫くはその施設で面倒をみてもらおうと思う。

以前のような妖しくオレに性のテクニックを教えてくれた頃の母親には戻る事は無いだろうが、それでもオレはいくら時間がかかっても、元の状態に戻ってくれるだろうと期待していた。

そしてオレは母親の治療費やら施設に入居する為の金を払っても懐にはかなりの額の金が余っていた。

人間の三大欲である、食欲、睡眠欲、性欲全てが満たされていたオレは、その余った金で休日は繁華街をうろつき、気に入った物があれば、どんなに高い値段でもなんの躊躇無く買い占めた。

値段なんて最初から見てない。

買いたい物があったら即購入した。

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