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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第120章 いつの間にか夜中

オレを除く4人はすっかり出来上がって饒舌に話し、よく笑っていた。

そしてスパスパと立て続けにタバコを吸う。
ナツだけはタバコを吸わずに酒を飲んでいた。
時折、ナツの視線がオレをジッと観察するかのように見ている。

何で見てるんだ、コイツは?
ウーロン茶をかけられたからなのか、オレの顔を見ながら、他のヤツらと話をしていた。

しかし、目は笑っていない。
何というか、冷ややかで悲しい目をしている。

オレと同じような目だ。
ただ単に酒が入って、そういう目になってるかどうか知らないが、その視線でオレをチラチラと見ていた。

…にしても、いつになったら帰るんだ、コイツらは。

大体キャバ嬢なんて、オレから見れば中途半端な仕事としか思えない。
オレが飲めないせいもあるのだが、ただ酒を飲んでる客の話し相手をしてるだけじゃないか。
なんだってこんな連中が持て囃されてるのだろうか?

キャバ嬢やるぐらいなら、風俗をやれってんだ。
身体は売らないけど、あれ頼んでいい?これ飲んでいい?と客におねだりする。

ならばせめてアッチの相手をする風俗嬢の方がよっぽとマシだ。

偏見なのかもしれないが、オレはキャバ嬢なんかより、風俗嬢の方が遥かに上だと思っている。

どいつもこいつも似たような髪型して、付けまつ毛して、ネイルは長いし。

特に真ん中の丸顔、お前、自分のスタイルを解ってホットパンツなんて履いてるのか!

自分の体型を鏡で見たことあるのか?
しかもこの中で1番うぜー。

…もうダメだ、帰ろう。マジで明日仕事出来なくなる。
オレは席を立った。
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