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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第126章 男2人のむさ苦しい部屋での会話
…コイツ真面目に仕事してんのかな。

「バカ、そんな事出来ねえよ!ボーイなんてのはキャバ嬢よりも扱いが下なんだぞ」

どうやら相当厳しく教育されてるみたいだな。

そうだ、コイツに聞いてみたい事があったんだ。

「なぁ、何でお前高校中退したの?」

「オレ?だってつまんねえしよ、頭悪いし、早く上京したかったから、2年の2学期に辞めて上京して色んな仕事したな」

「卒業してから上京した方が良かったんじゃねえのか?高校中退だと働き口なんて中々無いだろ」

「うーん、実は中退したのをちょっと後悔してんだけどな。でも今更夜間の高校なんて通えないし、勉強キライだから今はボーイやって店長になってそれから…いや~っははは!もう先が薔薇色過ぎて高校なんて行ってられっかよ」

…コイツ、もう一回沢渡さんに一喝してもらった方がいいかもな。

「で、お前は何で中退したんだ?」

「オレはほら、親が死んだしな」

オレは母親の遺骨の方に目をやった。

「じゃ、お前、それからずっと1人で暮らしてきたのか?」

「他に誰が面倒見てくれんだよ?」

まぁ、面倒は色んな人に見てもらった。
沢渡さんや、鴨志田。そしてレンタル会員のオーナー…

沢渡さん以外の人達はもうこの世にいないけど。

「そうか、お前も苦労したんだな。まぁ、元気出せよ!オレがここにいるじゃないか、これから仲良くやっていこうぜ」

「お前は早く部屋探してここから出てけ!ただでさえ狭い部屋なんだからこんなとこにヤロー2人で住んでられっか!」

「バカヤロー、寮の部屋がまだ空かないんだよ。それにちゃんと飯代払ってんじゃねえかよ!」

「飯だけじゃねぇ、光熱費も折半だ!」

「汚ぇ、それも払うのかよ?」

「イヤなら豚の女のとこ行って謝って許してもらって来い」

「テメー、人の彼女を豚扱いすんじゃねぇよ!」

…こんな感じでオレの部屋は随分と賑やかになった。

まぁ、早く出ていって欲しいが、1人でいるよりは暇潰しになるかな。
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