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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第127章 タイミングが悪いんだよ
今日は珍しく早く帰る事が出来、コンビニで弁当を買って家に着いた。

あのヤンキーは既に仕事に出て行ってので、弁当を食いながらテレビを観ていた。
といっても、これといった観たい番組は無く、何も音のしない静かな部屋で1人で飯を食うのもイヤだなぁと思い、テレビを観ていただけだ。

どうも、アイツと一緒に暮らすようになってから、賑やかなのが当たり前になって、今までシーンとした部屋で過ごしていたのが随分昔のように思える。

アイツ、いつになったらここ出ていくのやら…

テレビをつけ放しにし、飯を食った後に風呂に入った。

…浴槽が汚い。あのヤロー風呂場の掃除サボりやがったな!

オレもだらしない方だが、あのバカはオレ以上にだらしない。

もしアイツがひとり暮らしを始めたら、3日と経たないうちに汚部屋になるだろう。

気がつけば、部屋はタバコ臭くなり、服はそこら辺に脱ぎっ放しだ。

タバコ吸うなら換気扇の下で吸えと言ったのに壁はヤニで黄ばんでいる。

やっぱアイツ疫病神じゃねえか!
そんな事を考えながら、少し湯に浸かりすぎたのか、のぼせてしまった。

誰もいない部屋で全裸のまま、タオルで頭をゴシゴシと拭いていたら、テーブルに置いてあったスマホから着信があったみたいだ。

オレのスマホに電話するヤツなんてまずいない。

だから、スマホに登録してある番号は会社と沢渡さんとあのバカの3件しか登録してない。

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