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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第129章 ナツの忌まわしき過去
ナツのマンションはワンルームでオートロック式で建てられて間もない新築の外観だった。

「どうぞ、入って」

ナツはスリッパを出し、中に入った。

「お邪魔しまーす」

リビングはエスニック風のじゅうたんが敷かれ、黒のソファーに赤のクッション。

少し大きめなテーブルには、アロマキャンドルが置いてあった。
そのせいか、部屋中が甘い香りに包まれている。

ソファーに座り、目の前にある寝室には大きめなベッドにタンス、空気清浄機が置いてある。

ん?そう言えばテレビが無い。

リビングに机があって、パソコンが設置されてる。
パソコンで動画観てるのか。

「古賀くん、何飲む?コーヒーと紅茶とミネラルウォーター、あとは牛乳かな」

「水でいいよ」

「水?コーヒーとかじゃなくて水でいいの?」

オレはいつも水しか飲まない。
たまにコーヒーを飲むぐらいで、冷蔵庫にはいつも水がストックされている。

「はい、どうぞ」

「あ、ありがと」

マグカップに水…なんか不釣り合いだな。

「お腹空いたでしょ?何食べる?」

オレは出前でも取るつもりでいるんだと思っていた。

「いいよ、そんなに腹減ってないし」

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