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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第129章 ナツの忌まわしき過去
どうも女にご馳走してもらうというのが、オレにとっては少し情けないというか、恥ずかしい。

「えぇ、何か食べてってよ。あ、パスタがあるからペペロンチーノ作ろうか?」

「料理すんの?」

てっきり出前でピザでも頼むのかと思った。

「作れるよ~、だってひとり暮らししてるんだもん、自炊は高校の時からやってるし」

んじゃ食ってみるかな。

「じゃ、それ食べるよ」

「ちょっと待っててね」

ナツはエプロン姿でパスタを茹でている。

思ったより家庭的な女なんだな。

しかし、テレビが無いとシーンとして間がもたない。

オレは挙動不審者みたいに部屋をキョロキョロしていた。

あ、洗濯物がある。
下着も干してあった。

オレは下着で興奮するつもりは無いが、どんな下着なのか見た。

赤の上下か…赤って興奮だとか気分を高揚させるとか言ってたな。

勝負下着というヤツか?

キッチンからジュージューとフライパンで炒めている音がして、ニンニクの匂いがして、食欲を刺激する。

「もうちょっとで出来るから待ってて」

キッチンで料理する横顔を見たが、中々サマになってる。

「はい、出来たよ。食べてみて」

「いただきます」

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