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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第133章 やりたいようにやりなさい…
翌日、夕暮れ時に墓地へ訪れた。
冬だから手がかじかんでいるにもかかわらず、墓石を綺麗に水拭きした。

そして線香を上げ、また手を合わせて会話をする。

「先生、妹がいたなんて知らなかったよ。しかも先生を探してるんだってさ。
その妹もかわいそうなヤツで、父親に犯されてたらしいよ。
まぁ、色々とあって北海道から出て来て、どういうワケかオレと知り合ってしまったよ。
何でだろうな…偶然にしてはあまりにも不自然なんだけど、もしかして先生が引き合わせたのかな?
でも、オレ、ナツの事が気になって仕方ないっていうか…でも先生との過去は言えないよな。
なぁ、先生。ナツってオレの叔母さんにあたるんだよな?
これからアイツとどう接していけばいいのやら…
まぁ、また来月ここに来るよ。
じゃあな、先生。じゃなくてオフクロ」

オレは必ず鴨志田の墓前で色々と話をする。

もしかして、約束をまだ果たしてないから怒ってるのかもしれないな。
今はとてもじゃないが、学校に通える余裕なんてない。

でも、どんなにかかっても学校だけは卒業しないと、ただのウソつきになってしまう。

それにしてもナツは変な事を言ってきたな…

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