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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第134章 悪魔にもなれなかった雑魚
そうだよな…やっぱりオレは鴨志田の実の子供だと言うしかないのか。

「君は若い時の私によく似ている。若気の至りでよく問題を起こした。19才の頃、私はスナックを任されてね。それで味をしめて、どんどんと店舗を拡大していったもんだよ」

…沢渡さんが?

「19才で店のオーナーですか?」

沢渡さんは少し照れたようにして頭をポリポリかいた。

「調子に乗りすぎたのだろうな。気がついたら店の女の子全員に手を出して、それが原因で揉めて、皆店を辞めていった。
残ったのは借金だけだった。
それを返す為に私は色んな事をやった。
それこそ、表の世界じゃなく、裏の世界での仕事もかなりやった。裏の世界と言っても決して人を殺めるような事はしてない。まぁ、借金取りみたいな事をしたり、売春の斡旋をしたりと…」

だからこの圧倒的な威圧感というか、独特のオーラを身に纏ってるのか。

「何だかんだで借金を返し終わったのは30を過ぎた頃だ。
それからは裏の世界の仕事はキレイサッパリと足を洗った。
その後は営業の仕事をして、部長まで昇進した頃に君のお母さんと出会ったんだよ」

「…」

「今でも覚えているよ、最初に君のお母さんと会った時を。
なんて綺麗な女性なんだ、ってね。それからというもの、ほぼ毎晩スナックに通っていたよ」

「それがきっかけで母と仕事をするように…?」

「うん、まぁそんな経緯かな。
で、話を戻すが、君のお兄さんは19であの会社の社長になった。まぁ、これは機密情報で多くは語れないが、私はお兄さんが社長に就任したと同時に、お兄さんには内緒で別の会社を設立したんだ」

「…えっ?別の会社というのは何ですか?」

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