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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第137章 僅か3日で
いや、もっとはっきり言えば、あのヤンキーと一緒に暮らしていた頃の方が良かった。

お互い男同士で、くだらない話をしていた方が気が楽だった。

オレはナツの家に転がり込んできたが、まだ身体の関係には至ってない。

そもそもナツとセックス出来るだなんて思ってもないし、したいとも思わない。

出来るだけ身体の関係は結ばないようにしてある。
いざという時に身体の関係を結んでしまうと後々面倒な事になりそうだからだ。

セックスは第三の母というべき、レンタルグラブのオーナーとの関係を結んで以来、全く女の肌に触れていない。
まぁ、オーナーはニューハーフだったから、本当の女を抱いて良かったのは母親だけだった。

それにナツは実の父親に犯されたという過去がある。

セックスには抵抗があるだろうと言う考えと、最大の悩みである、ナツが鴨志田の妹だという事、叔母と甥がセックスしたら、また近親相姦になる。

その事も言えずにオレは流されるままにナツの部屋に転がり込んだ。

今思えば、はっきりとナツの一緒に住もうという申し出をはっきりと断るべきだった。

今更後悔しても仕方ない、いや、今ならまだ間に合うかも。

だが、オレは慢性化する過呼吸によって、また再発したらどうしようと思い、ふんぎりがつかない。
優柔不断だと言ってしまえばそれまでだが、医師に処方して貰った頓服薬もそれほど効果は無く、鬱な気分に陥っていた。

オレはこのままでいていいのだろうか?

ベッドの上で天井を見上げながらその事ばかりを考えていた。
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