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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第138章 真実を語る時がきた
オレはここにいたら余計ダメになる、ナツにはホントの事を言ってここを出よう。

だが、いつ言おうか、そのタイミングを伺っていた。

そして半月程経った時、いつものようにナツは仕事を終え、真夜中に帰宅した。

オレはナツが帰ってくるまで起きている事にしている。
部屋に転がり込んできて、家主より先に寝るというのは自分なりに失礼だと思い、いつもナツが帰って来て、シャワーを浴びて朝方に寝る。その時オレも一緒にベッドに入って薬を飲んで寝るのが習慣になっていた。

ベッドに入った時、ナツが唐突に
「亮ちゃんて…ホントに童貞なの?」
どうやら、あのヤンキー山下の言葉を真に受けてるみたいだ。

「童貞か…そうかもね。うん、童貞だ」
ウソは言ってない。何せもうこの数年、女の身体に触れていないからだ。
だから童貞みたいなもんだ。

「えっ、どっちなの?」

ナツはガバッと上体を起こし、背を向けているオレの身体に擦り寄せてきた。

「…何でそんな事聞くの?」

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