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第138章 真実を語る時がきた

普通の男なら、一緒に住み始めの頃は、毎晩のように飢えた獣のように女の身体に何度も射精するだろうが、オレはハナっからそのつもりはない。

「…だってさ。もう一緒に住んで半月ぐらいになるんだよ？フツーだったら…スるでしょ？」

…このタイミングで話した方がいいかも。
オレはナツの方に身体を向け、少し躊躇したが、話を切り出した。

「もし、オレとお前がセックスしたら近親相姦になるからだよ」

ナツは何言ってんだ、コイツ？ってな顔をしていた。

「何それ～、チョー意味不なんだけど、マジウケる」

ナツは冗談だと思ってるのか、笑っていた。

「実はお前が探していた姉ちゃんの事なんだが…」

「えっ、お姉ちゃん？お姉ちゃんがどうしたの？」

ナツの表情が急変した。

「広瀬紗栄子から鴨志田紗栄子になっていた。その客から聞いた養子縁組になったという話しは本当の事だ」

ナツは言葉を失った。

「お前の姉ちゃんが大学生の頃、お前と同じ水商売のバイトをしてた時に、ある企業の常務が姉ちゃんの事を気に入って、子供がいなく、妻に先立たれた常務は姉ちゃんを養子縁組にしたんだよ」

「…何それ？ウソでしょ？いくら亮ちゃんでもそんな変なウソつかないでよ！」