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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第140章 取り戻した笑顔
あの日以来、オレはナツと口を利いてない。
オレは食欲も無く、寝る事さえ出来なくなった。

これがナツの言う、生きて一生苦しめ!という事なのか。

だが、話せただけでも良かった。

オレの心は話しても話さなくても変わりはないが、ナツに本当の事を言えて良かった。

後はオレが苦しんで一生を終えるだけだ。

オレはあれ以来、ベッドで寝ず、ソファーで横になっている。

ナツも一緒のベッドで寝るのはイヤなはずだ。

これでいいんだ、と自分に言い聞かせながら、罰を受ける日を過ごしている。

オレはナツの部屋で軟禁状態だ。

まぁ、オレ自身が外に出たいだなんて思わない。

だが、3日後は鴨志田の月命日だ。

ナツを連れて墓前に線香をあげに行こうと思う。

ナツは仕事を終え、ベッドで読書をしていた。

「3日後、姉ちゃんの月命日なんだけど、一緒に墓参りに行くか?」

ナツは無言のままだった。

ならばオレ1人で行こう、ついでに母親の墓にも線香をあげてこよう、そう思い、オレは目を閉じた。

中々寝れない。日に日にオレは痩せ衰えてきた。

食欲も無い、寝れないとなると身体が弱ってくる。

一生苦しめ!

この言葉はこれから先も忘れる事は無いだろう。

そして3日後、オレは墓参りに行った。
ナツは付いて来なかった。

いつものように墓前で語りかける。

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