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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第143章 苦痛な舌技
ナツは気まぐれだ。
オレを束縛するくせに、オレが求めると、拒む事がある。

ワガママなのか、何なのか、つかみどころの無い性格だ。

そのくせ、外出をすれば、浮気した!とヒステリックに叫び、オレのザーメンの量をチェックする。

オレは他の女には見向きもしない。
今はただゲイとの快楽を楽しみたいだけだ。

徐々に本性を現してきたのか、それとも、嫉妬に狂って被害妄想を起こしているのか。

とにかくナツは不明な点が多い。
オレがナツのマンションに住み始めてもう2ヶ月以上経つが、一度も郵便物が届いた事が無い。

単に送られてくる郵便物が無いだけなのか、よく解らないが、何か不自然さを感じる。
オレの杞憂だといいのだが、何故だかナツには違和感を感じてしまう。

ナツは容姿端麗、笑顔を絶やさない明るい女で、勤めているキャバクラでもかなりの数の指名を受ける。

ナツが勤めているキャバクラは他の店よりも値段がやや高めの高級店で、常にトップ3にランクインするほどの売れっ子だ。

中には、ピンクのドンペリを注文する常連も珍しくない程、ナツは店の売り上げに貢献している。

当然収入もかなりのもので、いずれは一戸建てを買うために貯金している、と前に聞いた事がある。

そして昼間は単発でモデルの仕事もこなす。
まだ新聞のチラシに載っているバーゲン品を着てポーズをとっているぐらいの仕事だが、モデルであることには違いない。

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