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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第146章 コイツかなりヤベーぞ!
「おい、この部屋ヤベーな。なんつうか、フツーじゃねえよ」

ヤンキー山下がナツの家に入り、開口一番、部屋の異常さに何かを感じたらしい。

「おい、タバコは吸うなよ、1発でバレるからな」

ちょっとの匂いでもナツは敏感に察知する。

「吸えねえのかよ、ったく」

オレはナツと一緒に住んだ経緯から現在に至るまでをヤツに話した。

「…おい、相当ヤバくねえか?それに妊娠ってのもウソ臭ぇな」

「だろ?とにかくオレは常にナツに監視されてんだよ」

と言った途端、LINEの動画通話の着信が鳴った。

「ナツからだ。おい、映らないようにしろよ」

ヤンキーに注意して、オレは電話に出た。

【もしもし、亮ちゃん?今どこ?】

「ほら、見えるだろ。ちゃんと部屋にいるよ」

オレはスマホをあちこちの方向に向けながら、ナツの部屋を映していた。

ヤンキーはその都度、映らないように身を隠していた。

【良かったぁ、家にいるんだね】

「どこにも出てないってば」

【うん、解った。亮ちゃん絶対に外出ちゃダメだからね】

「はいはい、それより仕事だろ?いいのかよ、電話なんかして」

【ちょっとなら大丈夫。じゃまた連絡するね】

そう言ってナツは電話を切った。

「だろ?毎回だぞ、こんなのが」

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