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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第151章 7年前の達也
オレはこの惨状の中、1人で呆然と立ち尽くしていた。

ヤンキーの山下とナツ…

酷い殺され方だ。

何故、あの時すぐに殺さなかったのか?
問答無用に刃を突き刺せば良かったものを…

オレは自分を責めた。
何故、何で、何やってんだお前は!
もう少しであのクソアニキを地獄へ突き落とす絶好の機会だったのに!


…しかし逃げられた。アイツの次のターゲットは多分沢渡さんだ。
早く伝えなきゃ…
その前にこの二人の遺体を…


その時、車のエンジン音がコンテナ越しに聞こえた。
…警察か?いや、それは無いだろう。
それともあのクソアニキか?
オレはコンテナの中から外の様子を伺った。

一台の黒の高級車、中からスーツを着た人物が3人降りた。

誰だ、暗くてよく見えない。

「おい、中を開けるんだ!」

オレはコンテナの扉を開けた。

「うゎっ、頭がっ!」

「首が無いっ!」

駆けつけたのは、沢渡さんとその部下達だった。

「…これは…」

あまりの惨状に沢渡さんも声を失う程だ。

「殺られました…あのクソアニキ、生きてやがった!」

「何っ?」

「アイツが、この二人を…」

「…とにかくこの状況を何とかしないと」

1人の部下が連絡している。

「どういう事なんだ、一体?何故こんな事に」

「…これで二人の首を」

オレは手にしていた刃物を渡した。

「…1つ確認したいんだが…」

沢渡さんはオレを疑っているのだろう、無理もない、死んだはずの兄が生きて、二人の首をはねるだなんて、言っても信じてもらえないだろう。

「これは君が殺ったんじゃないんだな?」

「…はい、あのクズヤローが顔を変えて、この二人を」

「顔?」

沢渡さんにはいまいちピンとこなかったらしい。

「アイツ整形して顔を変えてたんです!」

「バカな!じゃあ、あの時列車に轢かれたのは…」

「ヤツの友人です…」

言っても信じてもらえないか…

「と、とにかくこの遺体を片付けないと」

「…何故、沢渡さんはここに?」

「彼のスマホは常にGPS機能が付いているからな。そうやって管理していたんだが、発信場所がこんなへんぴな所だったから、おかしいと思って駆けつけたんだが…まさかこんな事になってるとは」

「…」

「亮輔くん、詳しい話は後で聞こう、とりあえず今はこの二人の遺体を…」

「…はい」

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