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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第151章 7年前の達也
オレたちは首の無い二人の遺体をゴルフバッグに無理矢理押し込めた。

ナツ…こんな姿に変わり果ててしまって。
そして山下…お前まで巻き込んでしまった…

オレは泣いて泣いて、泣きつかれるまで泣いた。

もう泣くまいと思っていたのに、まだ涙が流れてくる。

「よし、これで大丈夫だ、とにかく早くここを出よう」

遺体は助けを呼んで駆けつけた沢渡さんの部下がワンボックスカーに乗せた。

コンテナの中は何も無かったかのように片付けられた。

さすが、裏の世界にも顔が利く人だ。

あっという間に床に溜まった血をキレイに拭き取った。

そういう役目の人も常にいるのか…

「…亮輔くん、あのヤローが生きてたって、どういう事なんだ?」

車の中でオレはナツの部屋にいた時からの経緯を話した…






(話は7年前に遡る)

何故、達也は顔を変えて生きているのか。

それは僅か19才で母親の会社を乗っ取り、社長に君臨して我が物顔で意のままに操る鴨志田を消し去った頃の話だ。
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