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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第159章 身代わりの哀れな最期
小島は何も知らないので、聴取にも知らぬ存ぜぬの一点張りで、後は黙秘を続けた。

弁護士が来るまで待つしかない。

一方、小島のアパートの部屋では達也がスパイからの情報を得て、翌日には小島は釈放されるだろうという事、そして釈放されたと同時に命を狙われるという情報を得た。

「亮輔のヤロー、あの時消すべきだったな。しかしあの女、最後の最後でとんでもねえ切り札出してきやがった。
…でもまぁ、消されるのはオレじゃなく小島だからな。アイツもいいヤツだったんだがな…いや、身代わりに死んでくれるからいいヤツか、ギャハハハ!」

部屋では達也の笑い声が響き渡っていた。

翌朝、弁護士に連れられ、釈放された小島は、弁護士に礼を言った。

【会社では横柄にしてりゃいいんだよ、誰もオレに逆らうヤツなんていなんだからよ】

アイツ、ワンマンな社長だったのか。
その言葉を思いだし、弁護士にも高圧的な態度をとっていた。

「で、先生にいくら払えばいいんだ?」

(うん、こんな感じだろう。何せ1番偉いのは達也、いやオレだからな)

すると、ドスの効いた声で弁護士は小島に向かい、一喝された。

「調子に乗ってんじゃねえぞ、テメー、今置かれてる立場考えて物言ってるのか、おいっ!」

この迫力で小島は怖じ気づいたが、達也になりきる為に、一歩も怯まなかった。

「たかだが弁護士の分際で何上から偉そうに言ってんだよ?いいか、アンタは黙ってオレの言う通りに仕事してりゃいいんだよ、解ったか、コラァ!」

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