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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第165章 スパイになってくれ
またこの男が指名したのか…なんて思いながらも、もう一方では、達也に指名して欲しいという矛盾がレイの中に生じた。

そして頃合いを見て、媚薬を使い、性の虜にさせてしまった。

亮輔も相手に性の虜にさせる才能はあるが、調教できるという点では達也の方が格段に上だ。

持って生まれた才能なのか、達也は女に苦労した事が無い。
常にキープできる女は何人もいた。

長身でチャラいが爽やかな顔立ち、そして社長という地位に女の扱いが長けている。
モテないはずがない。

そしてレイも達也をただの客とデリヘル嬢という関係から、特別な存在へと変わっていった。

「明日から…さっき言った男をマークしてくれ。それと決してバレないようにな…この男は勘が鋭い。だからこそ、オレは顔を変えて、コイツに復讐する。
母親の行方が解らなくなったのも、コイツが1枚噛んでるに違いない…」

「…えっ…」

「多分オフクロを消したのはコイツだ!やたらと社長になりたがってるってのは前から耳にしていた。そのためにはオレという存在が邪魔らしい…
オフクロとオレが消えれば会社はコイツの思い通りに動かせるからな…」

時折舌を絡め、胸を揉みながら達也は沢渡という男は危険だ、コイツが1番の悪だ、と言わんばかりに愛撫しながら説明した。

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