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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第31章 色情魔の血が流れている
今頃鴨志田は何をしているのかは解らない。
ここへ戻ってこれないという事は、鴨志田の身に何かあったのだろう。
教師という職まで捨ててどこで何をしているのか。

もしかしたら悪徳な金貸しに捕まり、危険な目に遭っているのかも知れない。

だが、連絡が取れない以上、どうすることも出来ない。
どうせこのマンションは売っ払ってしまうんだ。

だったらこんなブランド物は荷物になるだけだ。

オレが考えたのは、どうせ職もまともに見つからない、だったらこのブランド物をオークションにかけて売ってその金でしばらくは何もしないで暮らしていけるぐらいにはなるはず。

オレはまずネットオークションのサイトを開き、バッグを売りに出した。

ブランドの事はよくわからないが、それでも欲しがる人が多く、結構な金額になった。
続けて靴や服、アクセサリー類を立て続けにオークションにかけた。

部屋の中にあるブランド物を全て処分するには1ヶ月ぐらいの期間が必要だとオレの中で計算した。

その読みは当たり、3週間が経過した頃にはほとんどの品を売りにだした。

だが、オレもオークションなんて初めてやるから、この値段でいいのだろうかよく解らないが、400万程の金額を手にする事が出来た。

これはしばらくオレが居場所を転々とする為の費用と食費に充てるつもりだ。

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