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カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
華夜子が長身の彼を見上げれば、扇情的な双眸にぶつかった。
「あの教室に行こ、華夜」
-あそこなら、多分誰もいないと思うから。
微かに笑う陸に手を引かれ、歩き始める。
あの教室-それだけで理解した。
去年の春。
互いが互いを初めて認識した場所。
大学の中で有名人だった彼の事は、一方的に知ってはいたけれど。
彼が自分の存在を知ったのは、あの日、あの教室での出逢いが最初だった。
そういう言い方をすれば聞こえはいいが-実際は部屋のドアを開けた瞬間、彼は女子学生と抱き合っていた。
何をやっていたのか-訊くまでもなかった。
彼の口元はグロスで赤く染まり-どれだけ激しくその彼女の唇を貪っていたかを物語っていた。
過去の出来事として、今更どうこうは言わないけれど-やっぱり思い出してしまうのは、仕方がなかった。
「あの教室に行こ、華夜」
-あそこなら、多分誰もいないと思うから。
微かに笑う陸に手を引かれ、歩き始める。
あの教室-それだけで理解した。
去年の春。
互いが互いを初めて認識した場所。
大学の中で有名人だった彼の事は、一方的に知ってはいたけれど。
彼が自分の存在を知ったのは、あの日、あの教室での出逢いが最初だった。
そういう言い方をすれば聞こえはいいが-実際は部屋のドアを開けた瞬間、彼は女子学生と抱き合っていた。
何をやっていたのか-訊くまでもなかった。
彼の口元はグロスで赤く染まり-どれだけ激しくその彼女の唇を貪っていたかを物語っていた。
過去の出来事として、今更どうこうは言わないけれど-やっぱり思い出してしまうのは、仕方がなかった。

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