この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
複雑な胸中に加え、ここからその教室は少し遠かったりするのだが-もう手を繋がれて歩き出していた。
何より午後の講義が開始するまでに、お昼ご飯を済ませなければならず。
華夜子は大人しく陸に従う事にする。
本館へと向かう廊下の途中に、やがてひとつの小さな教室が見えてきた。
扉を開ければ-果たしてそこには、誰の姿もなかった。
ほらね-陸は勝ち誇ったように笑った。
自分の意に反し、恥ずかしい思いを散々してきた後だったので、華夜子は無人の教室に心底安堵する。
お腹も程良く空いてきており、ようやく昼食にありつける事が素直に嬉しかった。
教室窓際、左奥の机まで歩み寄り、荷物を置く。
さあ、座ろうとしたところ-有無を言わさぬ力で腕を掴まれ、引き寄せられた。
「ちょっと、陸…!」
華夜子が抗議の声を上げたのと、気付けば彼の腕の中にいたのは、ほぼ同時。
いつものとてつもなくいい香りをより身近に感じ、華夜子はその匂いに瞬時に虜となった。
自分を包み込む腕の温かさも加わり、強引に抱き締められた事など次第にどうでも良くなってゆく。
何より午後の講義が開始するまでに、お昼ご飯を済ませなければならず。
華夜子は大人しく陸に従う事にする。
本館へと向かう廊下の途中に、やがてひとつの小さな教室が見えてきた。
扉を開ければ-果たしてそこには、誰の姿もなかった。
ほらね-陸は勝ち誇ったように笑った。
自分の意に反し、恥ずかしい思いを散々してきた後だったので、華夜子は無人の教室に心底安堵する。
お腹も程良く空いてきており、ようやく昼食にありつける事が素直に嬉しかった。
教室窓際、左奥の机まで歩み寄り、荷物を置く。
さあ、座ろうとしたところ-有無を言わさぬ力で腕を掴まれ、引き寄せられた。
「ちょっと、陸…!」
華夜子が抗議の声を上げたのと、気付けば彼の腕の中にいたのは、ほぼ同時。
いつものとてつもなくいい香りをより身近に感じ、華夜子はその匂いに瞬時に虜となった。
自分を包み込む腕の温かさも加わり、強引に抱き締められた事など次第にどうでも良くなってゆく。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


