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カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
ふたりは限りなく近付き。
唇と唇が刹那、重なった。
『重なる』と言うよりは、厳密には『掠めた』に過ぎないもの。
まさか彼じゃあるまいし、濃厚なやつをこの場で出来るはずも、するつもりも毛頭なかった。
しかしともかく『キス』は『キス』だ。
自分はきちんと、約束は果たした。
今度こそご飯が食べられる-華夜子は陸が腕を解《ほど》いてくれるのを、大人しく待つ。
だが一向に、そんな気配は感じられない。
非常に嫌な胸騒ぎを覚え、恐る恐る陸を確認すれば、不満を宿した彼の瞳にぶつかった。
華夜子はぎょっとする。
「なに今の?」
ぶっきらぼうに問われ。
華夜子は弾かれたように、大声を出す。
「キ、キスに決まってるでしょーがっ。陸が何度もしつこいから…!」
-ちゃんとしたんだから、もう離して。
陸を非難した口唇は、有無を言わさず塞がれた。
性急に侵入してきた彼の舌が、華夜子を早々に悩ませる。
唇と唇が刹那、重なった。
『重なる』と言うよりは、厳密には『掠めた』に過ぎないもの。
まさか彼じゃあるまいし、濃厚なやつをこの場で出来るはずも、するつもりも毛頭なかった。
しかしともかく『キス』は『キス』だ。
自分はきちんと、約束は果たした。
今度こそご飯が食べられる-華夜子は陸が腕を解《ほど》いてくれるのを、大人しく待つ。
だが一向に、そんな気配は感じられない。
非常に嫌な胸騒ぎを覚え、恐る恐る陸を確認すれば、不満を宿した彼の瞳にぶつかった。
華夜子はぎょっとする。
「なに今の?」
ぶっきらぼうに問われ。
華夜子は弾かれたように、大声を出す。
「キ、キスに決まってるでしょーがっ。陸が何度もしつこいから…!」
-ちゃんとしたんだから、もう離して。
陸を非難した口唇は、有無を言わさず塞がれた。
性急に侵入してきた彼の舌が、華夜子を早々に悩ませる。

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