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カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
華夜子の鋭い視線に本気で怯え、陸は眉を顰《ひそ》める。
「俺なんかした?」
-してないよね?
真顔で問われ、華夜子の堪忍袋の緒が切れた。
「あんな人の多い場所で陸がキスがどうこう言うから、思わず怒鳴っちゃったんじゃないの。恥ずかしいどころの話じゃないわよ。全部陸が悪いんだからねっ」
「え、俺?」
陸は増々困惑してしまう。
自分は全然身に覚えがないです的な表情が、更に華夜子を苛立たせる。
「他に誰がいるのよっ」
「いや…確かに、華夜にキスしてってお願いはしたけどさ。でもそれだけじゃん。実際したならまだしもさあ。しかも誰にも聞こえないように、小さな声で頼んだし。俺なりにこれでも一応、気を遣ってるんだよ?」
-それをみんなに聞こえるように、わざわざ大声で言い触らしたのは華夜だろ?
またしても苦笑いされる。
「俺なんかした?」
-してないよね?
真顔で問われ、華夜子の堪忍袋の緒が切れた。
「あんな人の多い場所で陸がキスがどうこう言うから、思わず怒鳴っちゃったんじゃないの。恥ずかしいどころの話じゃないわよ。全部陸が悪いんだからねっ」
「え、俺?」
陸は増々困惑してしまう。
自分は全然身に覚えがないです的な表情が、更に華夜子を苛立たせる。
「他に誰がいるのよっ」
「いや…確かに、華夜にキスしてってお願いはしたけどさ。でもそれだけじゃん。実際したならまだしもさあ。しかも誰にも聞こえないように、小さな声で頼んだし。俺なりにこれでも一応、気を遣ってるんだよ?」
-それをみんなに聞こえるように、わざわざ大声で言い触らしたのは華夜だろ?
またしても苦笑いされる。

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