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ファニーキンキー
第11章 それは解放
これはさっきよりも激しい…こんなところで、先輩の前で粗相をしてしまったら、あたしの人生終わるーっ!
「聞いて欲しいの。私…あれから…あの時から、あなたのことを考えてて…」
「は、話…長くなりそうですか?」
うぅ…話を聞く余裕なんて…
口の中に唾液が溢れ、意識が下腹部に集中していく…ヤバイヤバイ。
何か気が紛れるような事を考えるんだ!さっき聴いてた爽快な風…天を仰いでひっくり返ろう…この波をうまく乗り越えるんだ!元メンバーのシャウトが聴こえるぅぅ…いけるぞ!
「む、無理ぃ…センパイ、マジどいて…」
「寧奈?…っ、何やってんだ?!」
「きゃっ、翔太郎くんっ…」
突然、姿を現せた翔太郎に驚いた先輩の手が離れた。
サンキュー翔太郎!今、君が白いアヒルのおまるに乗った王子様に見えるよ…
解放されたあたしは、二人には目もくれず、カバンを抱えてトイレへと急いだ。
「セーフ…」
本日2度目の祝福の鐘が鳴る。
「あたしは生きてるぞーーっ!」