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ファニーキンキー
第12章 それは野外
「寧奈は遊ばなくていいのか?お化け屋敷とか…」
絶叫マシーンじゃなければ、どれでも乗れたんだけど…今回は恵衣子と翔太郎にタッグを組まれて強引に絶叫系に乗せられる不安があったから予防線張ったんだよね…
けど、そんな心配しなくても大丈夫だったね。こうしてふたりでゴロゴロしてくれてる。
「今度ふたりで来た時はフリーパス買って遊ぼ。今日は恵衣子たちの仲人役だから…」
「その時は寧奈が乗れる物、全制覇な」
「うん、いいよ。乗れる物だけね」
サンドイッチを食べ終えた翔太郎が「寧奈の膝枕…」独り言をつぶやきながらモゾモゾと膝の上に横たわる。
「伊井はいつ告るんだろうね?今頃してるかな?」
「どーだかな」
伊井の大勝負に興味なさそうな翔太郎の髪に指を絡めて遊び始める。
「……このまま昼寝したい…」
「いいよ。呼ばれたら鼻つまんで起こしてあげる、クスっ」
あたしの腿に触れている指が小さくゆっくりと同じ動きを繰り返す。
髪を撫でてあげると、指の動きが段々途絶え、寝息に変わった。
口あけちゃって可愛い…クスっ。