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ファニーキンキー
第12章 それは野外


ものすごい勢いで身体を起こして、髪から虫を振り払おうとする。

「ま、待って、ペットボトル…そうっと…」

言いかけたところで、刺激しちゃったんだろうね…カメムシを。


「「くっさーーーーーっ!!」」


悶絶するぅぅぅぅ。
芝生にうつ伏せになったあたしは肩を震わせ、笑い声が漏れないよう指を噛む。

「何だ、このくさいの?!」

たぶん必死に腕で扇いでるよ…バタバタと音がする。
マンダムからカメムシへ、畳み掛けがハンパないよ、翔太郎!

くさい臭いと翔太郎の醜態と押さえ込まなきゃいけない疼きの三重奏に悶えるあたし…

「大丈夫か?」

背中に手を当て心配してくれる…だけど……

今、触らないでぇぇ、感じるぅ。もぉ!なんでこんなことろで欲情しちゃったんだろっ。

「寧…あっ!」

ほら、気付かれた…

「な、何もしなければ、ふぇ…その内、おさまるから…」

って言ったのに…

「寧奈…」

グイッと頭を掴まれ唇を奪われた。

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