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ファニーキンキー
第12章 それは野外


ゲームコーナーの建物に着くと、カラフルでひときわ賑やかな音楽が流れるエリアにある、カーニバルゲームでさっそく遊び始める。

たくさんのボールをバケツに入れたり、球を転がして得点の付いた穴に入れたり、ボールで的当てだったり、輪っかをビンに引っかけたり、まるでお祭り気分で楽しめる。

数種類のゲームで競い合うもどれも恵衣子に軍配があがる。

得点に応じて、ぬいぐるみを貰えるのだが、あたしはゼロ。ぬいぐるみに興味のないあたしは、もらっても置き場に困るので全然構わないけど。

恵衣子は小さなぬいぐるみを2つ獲得していた。

たいして可愛くもないクマとネコを可愛いと喜んでいる恵衣子は女の子らしくてとっても可愛かった。

「ちょー楽しかった。2回も乗っちゃった」

満足げな笑顔で絶叫系コースターから戻ってきた翔太郎は、伊井とバスケットで得点争いをしている。

さすが現役の伊井はノーミスで決めた。とりあえず二人とも高得点だったので一番大きいのが貰えるらしい。

恵衣子が巨大なクマのぬいぐるみを抱え伊井とキャッキャしてた。

そんな二人をニヤニヤ見ていると翔太郎から声が掛かる。

「寧奈はどれがいい?」

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