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ファニーキンキー
第13章 それは結実
週初めの、雨が降ったり止んだり予測不能な気まぐれ天気の中、体育館の軒下にあるベンチで翔太郎とまったりの昼休み。
「昨日は降らなくてよかったねー」
「伊井が晴れ男だからかもな」
伊井に頼まれてダブルデートをした昨日。遊園地の芝生の上で欲情したあたしを翔太郎がうまい具合に止めてくれたからよかったものの、危うく野外でひん剥くところだった。
よくぞ、あそこでストップしてくれたと褒めてあげたいよ。
購買で買ってきた生クリームパンをひとかじりする。実はご褒美のつもりで買ってきた。
どこか…体育用具庫とか?ここだって、今日は雨だし、体育館へ出入りする生徒が通らなければ…んー、もう少し建物の陰に行った方がいいかな。
なんてことを考えて買ったわけですよ。
「それ買ったんだ?」
「うん」
クスっ、生クリームパンで反応しちゃう?
でも、ごめん。ほんっとごめん!
翔太郎に場所取りをお願いしてる間に、ひとりで購買へ昼ご飯を買いに行った。
そしたらさ、付いてきちゃったんだよね。先輩が…
今、あたしの隣で自分のお弁当を広げてます。