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ファニーキンキー
第3章 それは悪戯
「違うよー。今日はさ、中庭のベンチで食べようと思って」
「あーっ、もうビックリした。カレーを塗られちゃうのかと思った」
両手でおでこの汗を拭い、前髪をかき上げた翔太郎の言葉遣いが、なんか可愛い。
「さすがにカレーは塗らないよ。クスっ」
「ハハっ、そうだよな」
あっ、戻った。
毎日、生クリームプレイばっかりで、処理するだけの女って思われても嫌だ。
お互いの事を話す時間も無くて、ちっとも先に進んでないし…
あたしの事、受け入れてくれるのかどうか、まだまだヘンタイな姿を見せていかなければならないのに。
だから今日は人目のある場所でただ会話を楽しむだけのつもりでいた。
カレーパンはちょっとした悪戯心…でも予想外の収穫だったな…
ふたりっきりの時でさえ、あんな可愛いとこ見せてくれないのに、人前でやってくれちゃってさ。
かと言って、クールキャラが剥がれて他のみんなにバレちゃっても困るんだけどなぁ。