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ファニーキンキー
第13章 それは結実
翔太郎と一緒に購買でお昼ご飯を買い終えると、あたしは3年生の教室がある2階に向かう。
ご機嫌がよろしくなかったみたいで、言葉が少なかった翔太郎。昨日からどうも様子がおかしい。
ちゃっちゃとジャッジしちゃうから!生クリームパンは、もうちょっとだけ待っててね。
先輩のクラスのドアまで来ると待ち構えていた様子で、手を振りながら“寧奈ちゃ~ん”と笑顔で駆け寄ってきた。
めっちゃ、フレンドリーなんですけどー。
「こっちこちっち」
別教室まで案内される。そこは空き教室のようで、ヤンキー先輩とお仲間ご一行様が占領していた。
「よおっ!」
元気な声で片手を上げたヤンキー先輩。こちらも心待ちにしていた様子で、お仲間から離れ一人窓際の壁にもたれて床に座っている。
「この子、後輩の寧奈ちゃん」
「おお…」
「どうも、こんにちは」
先輩がさらっと紹介をしてくれたが興味なさそうに挨拶を返される。どうやらあたしは顔で判断されたらしい。
ってかね、先輩に向けるデレっとした顔じゃなくて、ちょっと睨まれてる感があるんですけど。顔こわっ。
ブスはどっか行けってことですかね。