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ファニーキンキー
第13章 それは結実


まったく先輩は!何を聞かれてベラベラとしゃべっちゃったんだろ…居心地悪いじゃん。

「君はパンだけ?」

購買のクリームパンをもぐもぐと食べるあたしに親切に話題を振ってくれる。平民にも分け隔てなくお声を掛けてくださるリーダー。

「はい、購買で買ってきました」

「僕もいつも買い弁だよ」

行儀のいい落ち着いた口調と笑顔が、生徒会長の風格を漂わせる。その笑顔につられ、かしこまってニッコリ。まるで高貴なお茶会にお呼ばれした様。

「私は、今日はお母さんのお弁当だけど、たまに自分で作ったりするのぉ」

その格式高いお茶会にグイグイと入り込んでくる先輩。お料理女子アピールもいいけど、墓穴掘らないでね。

「へぇ、今度食べてみたいな。試合の時にでも応援に来てもらえたら嬉しいな」

「剣道よね。私も一度見て見たかったの。すごい迫力ありそう~」

「あー、でも付き合ってもない男の応援になんて…僕、厚かましいこと言っちゃったな」

「え~、そんなことないよ~?フフっ」

まんざらでもないという風に微笑む。白肌の頬をほのかに赤く染め、そのはにかんだ笑顔は甘いお菓子を食べているかのように幸せそう。

清純なカップルみたいに、いい雰囲気で会話が弾んでる。会長さんも控えめながらの意思表示。

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