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ファニーキンキー
第13章 それは結実
これでお役御免だー!先輩からも解放される。よかったあああ。
放課後には翔太郎との時間。生クリームパンも買ったし、準備おっけい!問題は場所か…放課後だから、どこか空き教室?
帰り支度をしていると、珍しくあたしの席まで迎えに来てくれた。
「昼、食わなかったのか?」
机の上に置かれた生クリームパンを見て、心配そうな瞳を向ける。
「ううん。翔太郎のための…だよ?」
「あー…」
と言ったきり黙り込んでしまう。生クリームパンの意味は分かってるはず。
「どしたの?」
「迷うけど……今日は一緒に帰ろう。話がしたい」
迷ってたんかいっ。性欲にも流されない程したい話って…昼休みの続きだよね。あたしもちょっと考えてたことがある。
あたしの愛情が足りてないんじゃないかってこと。
「あたしも話したいことある」
パンをカバンにしまって、翔太郎の横に立った。
その勢いが、はつらつとしていたせいか、翔太郎は何を言われるのかと怯みをみせた。