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ファニーキンキー
第3章 それは悪戯


クールで女慣れしてる顔で翔太郎がリードして続行させるか?

Mの顔で甘えてきてあたしが続行するか?

後者を望んでいた。

どんな顔で、どんな仕草で甘えてくるのか見たかった。


ガタッ…

痛みを堪えるように目を閉じて、立ち上がった翔太郎。

「急いで戻ろう…」

自分で身なりを整えた翔太郎は、あたしの手を取ってトイレの鍵をあけた。

教室のある棟まで走り、階段を3階まで駆け上がる、廊下で呼吸とぼさぼさ髪の乱れを整えてから教室に入った。

「遅いぞ、お前ら。何してたんだ?まったく」

「すみませーん」

先生に怒られながら、小さな声で謝罪して席に着いた。

顔を机に伏せ、小刻みに震える衝動を押さえつける。

ふ…っふぇっ…軽く笑いが込み上がる。

あの時、あたしは2つの選択肢しか思い描いていなかった。

まさか、まさか耐えてしまうとは…自分から耐えてしまう姿はあたしのS心を十分満たしてくれた。

そして少しの間、恍惚状態に酔いしれた。

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