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ファニーキンキー
第4章 それは弁当


よし!いっちょ、やったりますか。

トスが上がりバレー部員の先輩がジャンプした瞬間、コートから出た。

バスッ!!

勢いよく振りおろされた腕からボールが放たれた。

ひぃぃぃぃ、ボールが向かってくるー。

ドッジボールさながらひょいと避けた。ひょいと避けたなんて聞こえはいいが、要するに両手をかざして海老反りをしたおマヌケなポーズ。A-Han!



ピーーーーッ!アウト!


「寧奈!ナイスプレー!」

「いえーい!」

恵衣子とグータッチする。

ボールをぶつける為にあたしを狙い続けてきたんだから、例えコートから出ても狙い撃ちしてくるだろうと予測した。
読みは当たり、ボールの落下地点はコートの外。

ラッキー!おマヌケなポーズを晒した甲斐はある。
例の美人な上級生は、悔しそう。どーよ?
あたし達のチームはこの1点差のまま勝ち逃げた。

こんな嫌がらせ試合に苦戦しながらも勝ち進んだのに、決勝戦はあっけなく惨敗し2位に終わった。

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