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ファニーキンキー
第4章 それは弁当


あたしのヘンタイ癖が受け入れてもらえなかったら、そこで終わりの関係。

翔太郎にきちんと話さなければいけない、そう遠くないうちに。

「そういえば、ポエム書けた?」

話題を椎ちゃんへ移す。

コロコロと表情を変え、うふふっと笑いながらポエムと彼氏のことを話す椎ちゃんは見ているだけで可愛かった。

いいな~惚気るほど仲が良くって。

「明日、持ってくるから見てくれる?ふふふ」

「うん、楽しみにしてるね」

生徒たちが出口に移動しはじめた。その流れとは逆にステージに向かってくる翔太郎の姿が目に飛び込んできた。

「寧奈っ」

試合終わったんだ…話に夢中で気付かなかったよ。

「はぁー汗かいた」

断りもせず、あたしの首にかかっていたタオルの端っこで遠慮がちに汗を拭う。

「すごい汗だよ?」

「めちゃめちゃ走った。はぁー」

自分のタオルを首から外して、まだ少し息切れしている翔太郎の首まわりの汗を拭いてやる。
気を利かしてくれたのか、避けたのか、椎ちゃんが座る位置を横にずらして少し距離を空けた。

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