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ファニーキンキー
第6章 それは先輩


6時限目が始まる前にトイレへ寄ると、出たところで例の上級生に待ち伏せされていた。

「話があるんだけど?!」

うわっ、般若?!

綺麗なストレートの黒髪と透き通るような白い肌、美しく整った小さな顔。

誰もが認めるような美人が目尻をつり上げ顔を歪ませている。

「えー?面倒くさいです」

「あ、あんた…ほんとに生意気っ!」

腕を掴まれ引っ張られ、どんどんと歩かされ、ひと気のない奥まった非常口の前に連れて来られた。

「もう、授業が始まってるんですけど?」


バッチーン!!


いきなり、頬を平手打ちされた。

「っつ!」

「あんた邪魔なのよっ!!」

痛いっ、耳がキーンとする。

なんであたし?もう、邪魔じゃないでしょ、あたしは関係なくなったんだから…

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