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ファニーキンキー
第2章 それは的中
「翔太郎、クリームパンとお茶買ってきて」
昼休みになると、ついさっき付き合うことになったばかりの翔太郎が座る窓際の一番前の席に行き、500円玉を渡す。
「あ?俺が?」
「うん、一緒に外で食べようよ。下駄箱んとことで待ってるね」
「ったく、しょうがねーな」
渋々ではあるが承知してくれた翔太郎が教室から出て行くと、
「なになになぁに?ふふふっ」
「あいつと付き合ってるの?」
興味深そうに恵衣子と椎ちゃんとが近づいてくる。
「うん、付き合うことになったんだ。これから一緒にお昼ご飯食べてくるね」
「「えええええぇぇぇっー!!」」
「いつから?」
「聞いてないよぉ!」
「きっかけは?!」
「後で話すから、アハっ」
鼻息を荒くする友人2人を振り切って、自分の椅子を一脚持って昇降口に急いだ。