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ファニーキンキー
第2章 それは的中


「焼きそばパンとおにぎり!これだけ?もっと食べないと」

パッケージをはずしたおにぎりを翔太郎に渡して、再びビニール袋を漁る。

「ありゃ、生クリームじゃなくてカスタードのクリームパンにしちゃった?」

「あっちが良かったのか?今度はそーする」

しょうがねーって渋々してた割に今度もおつかいに行ってくれるんですね?

「ま、いっけど」

立ちあがってラップを剥いた焼きそばパンを空いている方の手に握らせた。

「まだ、こっちが食べ終わってないだろ」

右手におにぎり、左手に焼きそばパンを持った翔太郎は、慌てておにぎりをかじる。

その翔太郎の唇にあたしの唇を押し付けた。

「!…ひょっひょ待っへ」

おにぎりとあたしの口で塞がれたせいで、鼻から声を出す。

無理やり口を割り舌を入れるも、がっちり閉じた歯が邪魔で奥へいけない。

歯茎にゆっくりと舌をはわす。

「好きよ、翔太郎」

その言葉に降参して道を譲ってくれる。

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