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ファニーキンキー
第8章 それは赤面
ディーン?アジア圏の人かな?
「アハハっ。本名は大輔って言うんだけどね。まぁ、仲間からディーンって呼ばれてるから寧奈ちゃんも気軽にそう呼んでよ」
っな!心の声を読まれてるー!
「は、はじめまして、ディーンさん…」
語尾が段々と小さくなってしまう。
よろしくと挨拶の後、あたし達に向けた指を左右に振りながら、
「で?どっちがお客さんかな?次の予約が入ってるから、そんなに時間が無いんだ」
「ああ、俺です。寧奈に前髪切った方がいいって言われて…。寧奈、どれくらいだっけ?」
翔太郎に話を振られ、説明しようとする前に、
「寧奈ちゃん。わかってるよ、この辺でしょ?」
ディーンさんが翔太郎の前髪に櫛の柄を当てる。
「あっ、はい!その辺です」
切れ長の大人の色気が際立つ目つきで、微笑みながら顔を寄せて来た。
「ふふ。俺ね、寧奈ちゃんの考えてること、なーんでもわかっちゃう。寧奈ちゃんて可愛ーい」
あんっ…ディーンさん…!