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私と貴方の甘い蜜
第5章 2度目の夜。
「……おじゃまします」

「どうぞー。そんなに広くはないけど片付いてるでしょ?」

案内された里城さんのマンションは私の前に家と同じくらいの広さで、全体的に黒色の家具でまとめられていた。CDや本が綺麗に並べられている。

「愛ちゃん、手を離してくれないと部屋着に着替えられない」

「いいじゃないですか、着替えなくても。すぐ脱がしますよ?」

「お、あの日よりも積極的だね」

私の願いを律儀に守ってくれた里城さんは、家に着くまでずっと手を繋いでくれた。
長い指が私の指に絡んでいるのを見る度に、私の欲はふつふつと大きくなった。

「じゃあ、今日は手加減しないよ」

そう言って里城さんがベッドに私を押し倒した。
手を繋いだまま、深いキスをした。

「ほら、愛ちゃんから舌を絡めて」

「……はい」

いつも里城さんがしてくれるキスを思い出しながら、里城さんの口内を堪能する。

「とろんとした目をしちゃって。そんなにキス好きなの?」

「里城さんとするキスが好きです」

「酔ってる?」

「酔ってないです」

「ふーん。じゃあ、覚えてね?俺はもっとこんなキスするんだよ」

「あっ……んっ!んんっ!」

いつもの激しいキスより激しいキス。
口を食べられてるみたい。なんて、バカな感想が浮かんだ。

「また繋いであげるから。ちょっと離すね」

里城さんが繋いだ手を離して私のワンピースを一瞬で脱がせた。

「……ファスナー、いつの間に下げたんですか?」

「んー?愛ちゃんが俺のキスに感じてる間に。大人っぽい雰囲気のワンピースだね。イメージと違う」

「子供扱いされたくなかったから」

「してねーって言ってんのに」

プチッ

「ひゃっ!ああん!」

ブラを外した里城さんが、キャミソールをまくり上げて私の乳首に吸い付いた。強く吸われて甘噛みされる。

「里城さんっ……!いたっ……あんっ!」

「痛いの?愛ちゃんは絶対気持ちいいと思ったのに」

チュッ

「あっ……!」
「愛ちゃんは首筋にキスされるのが好き」

クチュ……

「ひゃんっ!」
「耳を舐めらるのも好き」

あの日をなぞるように里城さんが私の敏感なところを丁寧に愛撫してくれる。

「……すげー、エロい顔。」

「里城さん……」

「んー?」

「……手、繋いでくれるって言った」

「表情と口調が違いすぎ。…やば、萌えるわ」
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