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共鳴する絃
第2章 エチュード
『さあ、穴の中はどうなってる?指を入れなさい』
『入れました。さっきより濡れています。』

『そうだな。お尻を叩かれて四つん這いで歩いた自分を妄想して濡らしているんだな。いやらしい体だな。指を2本にして中を掻き回しなさい。』

『はい、、、あ、何か出てきた。水?おしっこ?』


『いきなり潮か、、』

『潮。。なんか鯨みたい。。』

二人とも思わず笑ってしまった。

『今日はこれくらいかな。』

『あ、ありがとうございました。』

思わず茜はPCの前に正座してしまう。


『今日はどうだった?』

『こんな感覚初めてです。わたし。。。』

茜は幼い頃からの緊縛のオナニーの話、そしてそれが怖くなって封印してきたこと。でも夢を見てから我慢できなくなっていた今まで誰にも話せなかった話をした。

『私はおかしいんですか?』

『茜はマゾだよ。マゾらしいマゾ、真性のね。』

『Mっていうよりマゾっていう方がなんだか怖いようなゾクゾクする感じがします』

『そうだね。まあ、今日はゆっくり寝て起きたらバイオリンの練習もしなさい』
『はい』

二人はメールアドレスの交換をした。

この日の出来事は茜にとって自分の封印の鍵を差し出しタカシにそれを開けてもらった。そんな特別な記念日になった。

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