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第4章 金融機関訪問

未知子は困惑してしまいました。

今まで、結婚もして、二児を授かり、その当時は離婚した夫とも激しいセックスもしましたし、夫が不在になっても、離婚しても、パート先などでは日常的にセクハラ行為で、オッパイを揉まれるなんてよくあることでした。大学に進学して電車通学をしていた時も痴漢に遭うのも日常。あちらこちら触られるのには慣れてしまうほどでした。

でも、その相手は男性でした。浮気をし続けるおっとへの不信から男性不信になり、セクハラ行為や痴漢行為で、さらに男性不信が増幅されている未知子にとって、されらはどれも苦痛でした。

それが、同性にされると、嫌悪感を感じないばかりか、苦痛ですらないのです。

志保の触り方がソフトだということもあるかもしれませんが、それだけではない何かを感じた未知子。

不思議な感じなのです。

同性にオッパイを揉まれるなんて経験は、高校時代の水上競技部の部活動の更衣室以来です。あの時は、ふざけあって、女子同士、

「未知子のオッパイ、大きい」

と、当時の親友が触ったことがありました。

でも、あの時とも少し違うのです。あの時は親友でお互いいろいろな悩みごとも相談したり、一緒にあちらこちら出かけて、共通理解がある中でのおふざけでした。

今回は初対面のどんな人か何もわからい人です。今日は、ここで会うまでは、見ず知らずのの関係だった人に、オッパイを触られる、揉まれる。そんなことがあるとは思ってもみなかった未知子。

とても、不思議な感じでした。