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Sな彼女
第5章 再会
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医師の診断書のおかげで、俺がアスペルガー症候群である事を人事側にも理解を得る事が出来た。
『町森に指示や質問をする際は、極力曖昧な表現はするな』
と所属部署全体にも通達されていたらしい。
三ヶ月間休職している間に、職場環境は激変していた。
勿論、(俺にとって)良い方向に。
しかし、月に一度の通院は続けなければならなかった。
そんないつも通りに医師との病状報告と処方箋を受け取るだけの、たわいのない日々のタスクに過ぎなかったのに……。
「りょおちゃん⁉︎もしかして、りょおちゃんだよね‼︎」
受付待ちの椅子に隣に座っていた、子犬の様に人懐こそうな女性に声をかけられた。
約十五年ぶりだろうか。
これか茅ヶ崎岬との再会だった。
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