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片桐家の女たち
第1章 お父様との秘め事に淫らに濡れて(彩夏の場合)
 「彩夏さんのからだ、凄いねえ・・・ほら、こんな奥まで、敏感に感じて・・・こういう体位、初めてなのに、凄い反応だよね。」、って、耳元でお父様の声が。それで、また、からだが熱くなって、そのたくましい肩に強く縋りつきました。
 子宮が突き上げられる、どこかで聞いた、そんな言葉が思い浮かびます。全身が膣になったように敏感で、お父様のものを咥えて、深く腰を落とすたびに、絡みつく粘膜から、震えのようなものが全身に走るんです。
 自分で腰を動かすのって、こんなに気持ちいいんですね。「凄いわ、お父様のものが、少しの隙間も感じられないくらいに・・・。」、その、初めて感じる充足感に、私、酔いしれていました。
初めての不安定な体位でしたが、やがて、慣れてきた私は、教えられるまでもなく動きました。味わうように大きく深く腰を使ったんです。そうしながら、飽くことなく悦びを貪りました。貪れば貪るほど、見えていたはずの悦びの底は、その深さを増して、私を未知の領域へと誘いました。
 時間にすれば、それほど長くはなかったと思います。腰の動きに合わせるように満ち引きを繰り返していた悦びが、打ち寄せるだけの波へと変わりました。その波は高さを増し、w私を飲み込み、翻弄して、自由な思考さえ奪い取り、やがて、迸りました。
 その直前には、膣と子宮、そして、からだ中のあらゆる性感帯に得体の知れぬ悦びが浸透し、増殖して、はちきれんばかりのあり様でした。
 そして、次の瞬間、私は「逝く」という感覚を、皮肉にも、幾度もからだを重ねた隆司さんではなく、初めての、お父様に教えられたのです。
 それは、到底、コントロールできるものではありませんでした。爆発した悦びに、簡単に、理性は吹き飛ばされました。
「ぁぁああぁっ・・・い・逝く、逝くっうううぅ・・・っ・・ぁぁああっ・ぁあああ・・ぃいいっ・・ぁぁああああ、す・・凄いぃぃっ・・・。」、そう叫びました。叫ばずにはいられませんでした。
強すぎる快楽にからだは蹂躙され、腰はガクガクと震え、太腿は不規則に痙攣し、膣は、まるで別の生き物のようにお父様のものを締め付けました。
 なにも考えられなくて、息をするのも苦しくて、ただ、からだ中を駆け回る悦びを噛みしめながら、下腹部から、幾度も迸る悦びの余韻に酔いしれました。
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