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片桐家の女たち
第2章 義兄を奪う妹の青い性
そのとき、朱音ちゃんの激しいオナニーの痕、それを見つけていたら、どうだったんでしょう。誰かにレイプされたとでも思ったでしょうか。そんなことありえません。お父様も私もいたんですから。
結局、お父様との行為をみられてしまった末のオナニーだってことは、容易に予想できたはずです。みられたことに気づいていれば、私が、どうしようもない女だということをお話して謝って、朱音ちゃんにも、こころを開いたお話をしてもらえていたのかもしれません。
そうなれば、これから起きる片桐の家の女性たちの、どうしようもない、狂ったような淫行の数々も、あるいは、一部で済んでいたのかもしれないんです。
でも、私は気づきませんでした。みられたんじゃないかっていう疑心暗鬼を、いくらか残したままでしたけど、むしろ、ほっとして朱音ちゃんのお部屋を後にしたんです。
だって、愛されたばかりの、余韻さめやらぬからだです。冷静に考えられるわけありません。こんな風に、私を変えてしまったお義父様と、お父様とのこれからのことしか、考えられなかったんです。
ですから、もしも見られていたとしても、朱音ちゃんの心に、どれほどの傷をつけてしまったかなんて、考えてもみませんでした。
単純に、父の浮気という異常事態を、まして、その相手が、兄の奥さんであるのをみたとしたら、こんなにスヤスヤと眠ってなんかいられるわけがない、そう思ったんです。
いえ、思いこもうとしたんです。でも、結局、それは間違いでした。だって、朱音ちゃんは、その経験を思いがけない方向へと振り向けてしまったんですから。
以前、隆司さんにお兄様がいらっしゃることはお話しました。隆一さんと仰って、お父様の事業を引き継いでいらっしゃいます。
でも、血の繋がりはないんです。隆司さんから聞いたんですけど、隆司さんたち兄弟のお母様は、元々は、お父様の親友の奥様で、そのお友だちとは、若いころにお母様を争った仲なんだそうです。
結局、お母様はお友だちとご結婚なさって、一度、諦めがつけたのだそうですが、そのお友だちがお亡くなりになったとき、まだ、完全には思い切れていなかったお父様は、母子二人だけになるのを放っておけなくて、お兄様を実子とすることも含めて、お母様にプロポーズされたのでした。
結局、お父様との行為をみられてしまった末のオナニーだってことは、容易に予想できたはずです。みられたことに気づいていれば、私が、どうしようもない女だということをお話して謝って、朱音ちゃんにも、こころを開いたお話をしてもらえていたのかもしれません。
そうなれば、これから起きる片桐の家の女性たちの、どうしようもない、狂ったような淫行の数々も、あるいは、一部で済んでいたのかもしれないんです。
でも、私は気づきませんでした。みられたんじゃないかっていう疑心暗鬼を、いくらか残したままでしたけど、むしろ、ほっとして朱音ちゃんのお部屋を後にしたんです。
だって、愛されたばかりの、余韻さめやらぬからだです。冷静に考えられるわけありません。こんな風に、私を変えてしまったお義父様と、お父様とのこれからのことしか、考えられなかったんです。
ですから、もしも見られていたとしても、朱音ちゃんの心に、どれほどの傷をつけてしまったかなんて、考えてもみませんでした。
単純に、父の浮気という異常事態を、まして、その相手が、兄の奥さんであるのをみたとしたら、こんなにスヤスヤと眠ってなんかいられるわけがない、そう思ったんです。
いえ、思いこもうとしたんです。でも、結局、それは間違いでした。だって、朱音ちゃんは、その経験を思いがけない方向へと振り向けてしまったんですから。
以前、隆司さんにお兄様がいらっしゃることはお話しました。隆一さんと仰って、お父様の事業を引き継いでいらっしゃいます。
でも、血の繋がりはないんです。隆司さんから聞いたんですけど、隆司さんたち兄弟のお母様は、元々は、お父様の親友の奥様で、そのお友だちとは、若いころにお母様を争った仲なんだそうです。
結局、お母様はお友だちとご結婚なさって、一度、諦めがつけたのだそうですが、そのお友だちがお亡くなりになったとき、まだ、完全には思い切れていなかったお父様は、母子二人だけになるのを放っておけなくて、お兄様を実子とすることも含めて、お母様にプロポーズされたのでした。