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片桐家の女たち
第2章 義兄を奪う妹の青い性
 朝、自転車で近くのスーパーに寄って、開店と同時にお買い物を済ませ、マンションに着いたのが10時半近くです。隆一さんは笑顔で迎えてくださいました。
 数カ月ぶりに会う隆一さんに、朱音ちゃんの、いつもの勝気さは、すっかり影をひそめていました。「朱音も、すっかり高校生だよね。見違えてしまったな。」、そう言って、楽しそうに笑う隆一さんから、思わず目をそらしながら、朱音ちゃんは、頬が少し赤くなってしまいました。
 すぐに、怒った表情になって、その分、普段の朱音ちゃんに戻ったのでしょう、「そんな、心にもないことを言うんだったら、お料理作ってあげないんだから。」そう言うと、返事も待たずに、さっさとキッチンに入って、無言で料理を作り始めました。メニューは、オムライス、エッグサラダ、野菜スープです。
 手際よく作って、食卓テーブルに並べると、隆一さんは「わあ、美味しそうだね、朱音。オムライスなんて、久しぶりだから嬉しいよ。」、そう言って、喜んでくださいました。
朱音ちゃんも、「うん、お兄ちゃんに食べさせたくて、練習してきたからね。今日は、ちょっと、自信あるんだ。」って、この時は、幼い頃の無邪気な顔に戻って、嬉しそうに笑っていました。
 二人きりで食卓を囲むのは、隆一さんが結婚してから、初めてのことです。これまでも、半ば押しかけて料理を作ることはあったのですが、加奈子さんとの合作でしたから、ひとりでというわけではなかったんです。
 朱音ちゃんなりに、初恋の人を奪った加奈子さんと、それでも仲良くしなくてはと考えていたんでしょうね。
 加奈子さんは賢い人ですから、そんな朱音ちゃんの複雑な気持ちにも気づいていました。加奈子さんのほうから、よく、「今度、遊びに来ない」とか「一緒に料理を作りましょう。」って声を掛けてもいたんです。
 隆一さんは食欲旺盛です。とても、美味しそうに食べてくれるのですが、朱音ちゃん自身は、あまり食欲がない様子でした。
 「どうしたんだい。そんなに小食じゃなかっただろう。心配ごとでもあるのかな。僕でよければ聞いてあげるから、話してごらん。」、そう言われて、朱音ちゃんは、じっと、隆一さんの目をみました。でも、すぐに、「ううん。なんでもないよ、大丈夫。ダイエットしているだけなんだから。」、そう言って、楽しそうに笑うと、「さあ、食べよう。」って、スプーンを構えました。
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