この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片桐家の女たち
第2章 義兄を奪う妹の青い性
 朱音ちゃんは気づいていました。隆一さんが、自分を女として意識してくれていることに・・。その確信は、朱音ちゃんを勇気づけ、むしろ、無邪気な振る舞いを演じる手助けになりました。
 「うわぁ、そんなこと考えるんだ。でも、朱音も成長したね。お兄ちゃんを変な気分にさせちゃうんだから。」、そう言って笑いながら「認めてくれたお礼に、お掃除もしてあげるね。だから、その間に、夕食、なに食べたいか考えておいて。」
 朱音ちゃんは、居間を手始めにして、キッチン、トイレ、バスルームと掃除を進めました。隆一さんが仕事をしている書斎コーナーと夫婦の寝室を残して掃除を終えてしまうと、今度は、間に拾い集めて洗濯機に放り込んでいた衣類を、夏の日差しが降り注ぐベランダにでて干しました。ついでに、鉢植えに水をあげて、ベランダ周りの片づけを終える頃には、汗びっしょりになってしまいました。
 「汗かいちゃった。」、そう言いながら、居間に戻ってきた朱音ちゃんは、背中を向けて仕事に夢中の隆一さんに、少し不満げです。
 「ねえ、お兄ちゃんの服を貸してよ。朱音の服も洗濯しちゃうから。このまんまじゃ、お買い物にも行けないよ。」、そう言うと振り返った隆一さんに向かって、「勝手に選んでもいいよね。どれでもいいでしょう。」とたたみ掛けました。そして返事も待たずにクローゼットの扉を開けて、適当に着替えを選び始めました。
 仕方ないなという表情で、隆一さんが背を向けると、すぐに駆けていく足音がして、バスルームのドアがバタンと締まりました。
 残されたお兄様は、二人きりのマンションで、無邪気にシャワーを浴びようとする、血の繋がらない妹に対して、どんな感情を覚えていらっしゃったのでしょう。
 昔と変わらない妹の無邪気さにほっとしたのでしょうか。それとも、私を、わがものにしたお父様のように、秘かな欲望を募らせていらっしゃったのでしょうか。
 お訊ねしたわけではないので、解りませんが、あとに起きたことを考えわせると、後者だったようにも思われてしまいます。
 朱音ちゃんは、シャワーを浴びながら考えていました。もちろん、こういうときに女が考えることは、みな同じです。どうやって意中の人を誘惑しようか、です。
 今日、お兄ちゃんにヴァージンをあげる。それは、朱音ちゃんの中では決まったことでした。でも、作戦があった訳ではありません。
/50ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ